「クロモリって良いらしい。」
「設計によって特性が変わるのは知ってるけど、どうなったらどうなの?」
という方は多いはず。
結局のところ、乗るしかない、って言っちゃうと本末転倒だけど、この長い自転車の歴史、数多くの先人の知恵により、「このくらいの数値だとこうなっていくよね〜」という特性のたくさんあるうちの一つの解として出て、そして集まっています。
この記事では、わかりやすい数値でざっくり「こうなる」ということを書いていますので、これを読んだ後自分の自転車を測ってみたり、今検討している自転車の設計図(ジオメトリー)と照らし合わせたりしてみてください。
クロモリの基本特性
クロモリ(クロムモリブデン鋼)は、耐久性としなやかさを兼ね備えた金属素材で、自転車フレームに適した特性を持っています。カーボンやアルミと比べて重量はあるものの、振動吸収性が高く、長距離ライドでも疲れにくいのが特徴です。また、強度が高く、万が一の破損時にも溶接修理が可能な点が魅力です。
しなやかさと剛性のバランス
クロモリは剛性と柔軟性のバランスが取れており、路面の衝撃を適度に吸収してくれます。しなやかなフレームは快適性を高め、剛性の高い設計にすると力の伝達が向上し、レーシーな乗り味になります。
設計による乗り味の違い
クロモリのフレームは、チューブの太さやジオメトリー(設計)によって大きく乗り味が変わります。
チューブ径と厚み
- 細いチューブ(スタンダード径):しなやかで快適性が高い。ロングライドやツーリング向き。
- 太めのチューブ(オーバーサイズ):剛性が上がり、加速力が向上。レースやスポーツライド向き。
ジオメトリーの違い
- ヘッド角
- 立っている(72~74度):クイックなハンドリングでロード向き。
- 寝ている(68~71度):安定感があり、ツーリング向き。
- チェーンステー長
- 短い(400mm前後):加速が良く、キビキビした乗り味。
- 長い(430mm以上):直進安定性が増し、荷物を積んでも走りやすい。
- BBハイト(ボトムブラケットの高さ)
- 高い:俊敏な反応でスポーツ向き。
- 低い:安定性が高く、長距離ライド向き。
フォークのしなり
フォークの剛性が高いと、ダイレクトな操作感でキビキビ走れますが、振動吸収性はやや劣ります。一方、しなりのあるフォークは衝撃吸収性が高く、ツーリングや長距離ライドに最適です。
まとめ
クロモリフレームは、設計次第で大きく乗り味を変えられる奥深い素材。
- レーシーなクロモリロード:太めのチューブ、立ったヘッド角、短いチェーンステー。
- ツーリング向きクロモリ:細めのチューブ、寝たヘッド角、長いチェーンステー。
「長く使える自転車」「クラシックな良さ」を求める方に、クロモリはぴったりの選択肢なのだ。